勝利を求めず勝利する 〜欧州サッカークラブに学ぶ43の行動哲学〜 を読んで

この本。英治出版のモニターとして本をいただいた逸品。せっかくなので、レビューなんてしてみよ。ちなみに、Amazonのレビューにも同じ内容のものをアップしています。

勝利を求めず勝利する ― 欧州サッカークラブに学ぶ43の行動哲学勝利を求めず勝利する ― 欧州サッカークラブに学ぶ43の行動哲学
稲吉明子

英治出版 2010-04-20
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この本は、サッカーのマネジメント術における43の行動哲学を、ビジネスパーソンに向けて解説をしたもの。ひとつひとつの行動哲学が、少なくともひとつのサッカーの事例をもとに語られており、ビジネスの世界でそれがどのように応用出来るのか、わかりやすく解説されています。

もちろんそれぞれの行動哲学が、多くのビジネスマンにとって力になることばであり、かつ実践可能なものであるのは間違いありませんが、本書から最も学ぶべきことは別のところにあると思います。それは、サッカーとビジネスの関係性を導き出すちからについて。細かく言えば、ひとつのプレーから自分の生活に応用出来る具体的な行動哲学を導きだす「展開力」についてです。

具体的な43の行動哲学を学び、自分の生活に生かすことはもちろん本書の意図するところです。その通りに読んでいくのも、もちろんいいだろうし、一度目はそうすることをおすすめします。しかし、本書を支える作者の「展開力」という切り口から読み進めると、本書の違った側面が見えてくることでしょう。作者の「展開力」を自分なりに模索、検証することで、43の行動哲学以上に有益な情報をこの本から得ることができると思います。