【書】デザインが奇跡を起こす 〜「思い」を「カタチ」にする仕事術を読んで

なんだかもう、タイトルだけでグッと来る感じ!著者はアートディレクター / グラフィックデザイナーの水谷孝次さん。主に「笑顔は世界共通のコミュニケーション」を合言葉にしたMERRY PROJECTに対する思いやデザインの新しいカタチなど、水谷さんの情熱の過程と成果が、一冊にぎゅっと詰まっていました。

人を幸せにすること、人を楽しませることこそ究極のデザインだ

水谷さんのこの言葉に共感する人はたくさんいるだろう。ぼくもそのひとり。というか、共感を抱かないデザイナーの方がおかしい。。だけど、妙な違和感が抜けない。

プロダクトデザイナーの柴田文江さんが、先日こうつぶやいていた。

「かたちをつくるだけがデザインだけではないって、いまどきどのデザイナーも分かっているのに、かたちのみを意識した製品が多いのはなぜだろう?」

どうしてもその領域から抜け出せない、もしくは出来上がったものから伝わってこないのはなぜだろう?このあたり、今日は深く追求はしないでおこう。

MERRY PROJECTは簡単にいうと、笑顔のプロジェクト。世界中の笑顔を切り取って僕たちに見せてくれる。単純だけど、力強い。「人を幸せにすること、人を楽しませること」というデザインの本質をダイレクトに見せてくれる。

「笑顔」に惹かれるのは、きっとそれが男女という性別のバリア、国籍のバリア、世代のバリアなどを問題にしないというシンプルで力強いテーマだから。

水谷さんのいう新しいデザインのかたちは、確かにここにある。

僕はデザインとは何なのか?なんてことはどうだっていい。デザインの考え方やパワーを使って、何ができるのかを考えていきたい。

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