***衣食足りて礼節ますます乱る

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ぼくがいつもチェックしている松下幸之助「一日一話」にこんなことが書いてありました。
「衣食足りて礼節を知る」という言葉がある。これは今から二千年以上も昔の中国で言われたものだというが、今日なお広く使われているということは、そこに人間としての一つの真理があるからのように思える。
ところが、今日のわが国については、「衣食足りて礼節を知る」どころか「衣食足りて礼節ますます乱る」と言わざるをえないことが多い。これはまさに異常な姿である。われわれはいま、この世の中を正常な姿に戻して社会の繁栄、人びとの幸福を生みだしていく必要がある。そのためには、まず自己中心のものの考え方、行動をみずから反省し、戒めあっていくことが肝要だと思う。

確かにいまは「衣食足りて礼節ますます乱る」と言わざる得ない状況なのかもしれません。少なくても、完全に否定することはできないと思います。

この言葉から学ぶべきだと思うことは、次の2点。

  • 現在の日本においては、この言葉の「衣食」は別の意味を表すということ。
  • そしてその意味を探り、行動を起こすこと。

2000年前に「衣食」を表したものは、現代では「心」なのではと思っています。礼節を知らない人々の代表者のような犯罪者たちは、報道を見る限り、「心」の問題を抱えていることがほとんどです。「心」なんてクサイ言葉つかっちゃって・・・なんて言わず、むしろ思いっきり叫ぶ!暑苦しいなんて言われても負けずに、一緒に叫んでもらう!まずは自分の行動を戒めることは大事ですが、さらに他人を巻きこむ力を働かせることが大事なんだろうと思います。

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