***自分、という意識の範囲。

best_friends.jpg最近のお気に入り。それは、朝マックをして小一時間程度、本を読んだりすること。そんないつもの朝を過ごしていたとき流れていた曲の中に「想像してごらん。僕らの未来を」っていう歌詞がありました。

想像の中に出てきたもの

どうしてこの瞬間、このことばに意識が反応したのかはわかりません。でもすぐに妄想スタート。想像した未来の中には、もちろん妻がいました。そのまわりを家族が囲んでいきました。さらに次から次へと、友達がやってきて、いつの間にか知らない人も含めて日本人でいっぱいになり、次にアジアの人、ヨーロッパの人、アフリカの人…。その時の僕の想像の中には、物理的な未来の姿ではなくて、次々に人の姿が出てきました。。。

「自分」という意識を拡げること

自分自身の未来を想像したつもりだったけれど、最終的には世界中の人を巻きこむことになってしまった想像上の未来。だけどそれは、すべてをひっくるめて間違いなく自分自身の未来でした。

ぼくの場合、「自分」という意識は物理的な自分と同じ範囲です。普通そうだよねぇ。だけど実は、「自分」っていう意識の範囲が大きい人ほど、基本的にはやさしく、強く、生きていける人なのではないでしょうか?

  • たとえば、今まさにハイチ大地震の救済に全力で仕事をしているヒト
  • たとえば、保育園がたりないぞ〜〜みたいに社会の何かを改善しようと奔走しているヒト
  • たとえば、いじめっこの男の子から友達を救おうとする正義感の強い女の子
「自分」という意識が狭いヒトは、きっと「まぁ誰かがやってくれるだろう」と思ってしまうんだと思います。とかいう僕もそのひとりなのですが・・・

元気のない世の中に必要なのは、いままで「他人事」と思っていたことを、「自分事」として考える力です。そしてその力は「自分」っていう意識の範囲を少しでも広く捉えていくところからはじまるんだと思います。

***【書】知的生産の技術

初版はボクが生まれるずっと前、激動の時代1969年。だけどその内容の根本は、全く色あせていません。冒頭の文章から、自分自身が疑問に思っていたことがばっちり書いてありました。。。
いまの学校という制度は、学問や芸ごとをまなぶには、かならずしも適当な施設とはいいにくい。今日、学校においては、先生がおしえすぎるのである。親切に、あまりに親切に、なんでもかでも、おしえてしまうのである。そこで学生は、教えてもらうことになれて、みずからまなぶことをしらない、ということになってしまう。
この問題。60年代にはすでに警告されていたにも関わらず、現代においてもっともっと進んでしまっている気がします。自分自身、自ら学ぶという姿勢が弱いばっかりに『分からないけれどまぁいいや・・・』と、一体いくつの知的欲求を見過ごしてきたのか分かりません。ひとつひとつきちんと向き合っていれば、今頃天才だったかも?と本気で思えるぐらい、今までもったいないことをしてきた気がします。

知識から新しい発想を生み出すこと・・・の一歩手前も大事では?

どういうことおをおしえすぎて、どういう点をおしえおしみするか。かんたんにいえば、知識はおしえるけれど、知識の獲得のしかたは、あまりおしえてくれないのである。
『知識を組み合わせて、新しいことを生み出す』ということは、まぁよく言われること。だけど、そもそもその知識というものはどうやって得てくるものなの?どうやって知識を活用するの?改めて考えるとうーんむずかしい...知識を生み出すことだけではなくて、その一歩手前の『知識を得ること』、つまり『知識を生み出す基盤を作ること』も同様にとっても大切なことです。『知的生産の技術』はそれらを、頭が良いとか、感覚が鋭いとかいう何か特別な才能によるものではなく、ひとつの体系化された技術として伝えようとしています。(ん?どっかで聞いたことのありそうなフレーズ・・・)

一度にいろいろ出来ないから、分割しよう...

知識はもっているだけではなくて、使わなければしょうがありませんよね。これはもう、ひとりの魅力的な人間になるために必要です。

知識を得てからそれを使うまで、ものすごくおおざっぱに分けると

  • 『知識を収集する技術』
  • 『知識を再生産する技術』
という二つの技術があります。正直ぼくは、あまり器用なほうではありません。だからまずは『知識を収集する技術』をまずは身につけようと思ったのが、だいたい2年ぐらい前。カードを使ったり、デジタルに偏ったり、アナログに偏ったり...まだまだ試行錯誤の毎日です。

2010年、個人的にはそろそろ知識を再生産していきたいお年頃になっております。実は最近、まぁまぁブログを更新するようになったのも、それがきっかけだったりします。

いつも間にか、本の紹介から話がずれてしまいました。。。『知識を収集する』『知識を再生産する』ということも、今後ブログのひとつのテーマとして扱っていけたらいいなぁと、なんとなく思っています。


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***幸せ。

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高校時代は野球部でした。毎日毎日、よくそんなに野球ばっかりしたなぁと思うぐらい野球をしていた日々。もちろんつらかったこともたくさんありました。

そんな日々を三年間ともに過ごした野球部の仲間の結婚式が、週末に広島でありました。幸せな二人を感じることができて、なんだか胸の底〜〜〜の方が、じわーっと熱くなってくる披露宴でした。そんな披露宴の主役の一人である新婦の一言。

お母さん。。。
お母さんに自分の幸せと感じてもらえるぐらい
私は幸せになります。

人は、自分以外の人が幸せになることで自分も幸せに感じられる動物だよなぁと、どうしてだろう・・・この瞬間、この言葉から改めて感じました。

ひとを幸せにできる生き方をしていこう
ひとの喜びを、自分の喜びとして感じることのできるこころをもっと鍛えよう
その気持ちにウソをつかない仕事をしていこう

なぜだかそんなことを思った、素敵な結婚式でした。
おめでとう文彦&和恵ちゃん

***【映】戦場にワルツを

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昨年の28歳の誕生日プレゼントに、友人たちからプレゼントのひとつとしてもらった映画のチケット。そのチケットは「戦場でワルツを」という映画のチケットだった。

この映画は、1982年9月に起こったパレスチナ難民虐殺事件について描いたもの。信じられない現状を目のあたりにする度に、なんとも言えない気持ちになった。僕はなぜか、この映画のような戦争や貧困などを題材にした映画をよく見る。いつも思わず見てしまう。自分でもよく分からない興味がかなり、ある。

いったい僕はどうして、こういう事実をしりたがるんだろう? 自分よりも悲惨な人々の状況を見て、自分の幸せを確認したいのか? 多分そんなことはない。 単純に暴力的なシーンや事実に、興奮を覚えるのか? もちろんそんなことも一切無い。

悲惨な事実を知って、どうしたいのか?わからない。分からないけれど、常にどこかに、頭の片隅に入れておかないといけないことだっていう、本能的な意識がいつも働いている気がする。。。

***やってみるとなかなかいい、書籍整理術

100110.jpg昨年からずっと、増え続ける本に悩んでいました。そんな時にふと思い出したのが、何かと露出の多いデザイナー佐藤可士和のオフィス。なんだか綺麗でスキがなさそうなオフィスだなーというぐらいにしか感じていませんでしたが、このFellowesのバンカーズボックスを利用して、様々な資料を整理していたことだけは、はっきりと覚えていました。

落ち着いて考えてみると、夫婦ふたりで1ヶ月に約5冊程度本が増えていっています。今のところ年をとるごとに本の消費が増えているので、その保管場所はなかなか大きい問題。仕事の上ではほほーいと図面を書いてしまうような本棚も、アイデアはあれどお金が無く。。。

ということでバンカーズボックスで整理することにしました。ルールは簡単。もう読み終わって本棚に出して置かなくてもいいなと判断されるものを、適当にボックスに入れていくだけ。それだけで、少なくとも本棚は整理されて、バラバラのお蔵入りの本もちょっとシャレたダンボールの中にすべて隠されます。

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でもこれじゃぁ、どの本がどこにいったのか全くわからなくなってしまうので、ちょっとスパイスを加えることに。

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そこで導入したのがDelicious Library 2。このソフトを使えば、簡単に自分のライブラリを作ることができます。なにが簡単かって、本を登録するときにウェブカメラ(うちのimacだと、内蔵しているisightのカメラ)に本のバーコードをピピっと読み込ませるだけ。それだけでタイトルから著者なんかまですべての情報を入力してくれます。

使い方としてはこのソフト上で、ダンボールNO.1、NO.2とかいうシェルフを作って、実際のダンボールの中身とリンクさせておきます。それだけ。

もしも本をさがす時には、このソフト上でタイトルなどの検索ができるので、見つけるのは一瞬。あとはお目当ての本のダンボールNOを確認して、取りに行くだけ。やっぱデジタルのいいところは、検索できるところですよね!

今回のやり方は、なかなかお気に入りです。実は本だけではなく、写真とか、小物とか、いろいろとごちゃごちゃになってしまうものを、すこしずつダンボールにまとめていっています。お部屋の整理が苦手な人は、一度お試しあれ。

***明けましておめでとうございます。

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皆様、明けましておめでとうございます。今年も一年間、Love&Peace&Happyの精神で、一歩ずつ進んで行こうと思っています。

2010年という節目っぽい数字。僕にとっても節目の年になりそうな予感がします。皆様、今年もなにとぞよろしくお願いいたしまっせ。